備忘録

マル激全アーカイブス視聴を目指して

#0008_010423_メモ・補足

#0008_2001年4月23日
総裁選は出来レースか-


・報道番組検証委員会
 もともと放送法は、戦後のアメリカを真似て作った法律
 不偏不党、中立というのは時の政権、時の統治権力からの中立
 権力側に介入されない、すり寄らないような目的の法律
 公共放送、準公共放送のNHKの中立と異なる
 自民党のメディアの牽制委員会だが、参議院選対策だろう
 メディアがこれを報じないのは、チリングエフェクトからの自主規制
 1度誰かが裁判を起こしたほうが良いのではないか

朝日新聞の抗議
 記者クラブの中でもリベラル
 今回の報道番組検証委員会についても、
 行政の規制に対して”「公平」掲げTVけん制”
 “放送免許、取り上げ可能か”などの記事で対抗している
 誰か1社がやってくれれば、世論が動くのでは
 
 ただし、記者クラブ内で知っている範囲で、
 NHK、共同通信、朝日はクラブ内の規範を逸脱したメディアに
 対して、厳しい措置を要求することが多い、という

自民党総裁選の役割
 日本の国力低下が進む今、
 森首相がいなかったら、日本の政治システムが腐っている、
 という認識もなかったかもしれない
 長期的に見て、反面教師という意味で役に立つのではないか

・政府のメディア介入
 誰が統治権力であろうと、その外側で権力を批判する健全な
 メディアの働き、ときの権力から影響を受けずに活動できるメディアが
 なければ、党利党略を超えて、日本の全体的な国益にかかわることは
 中長期的に明らか、そういうセンスもなし、たかが自民党がどうなるか、
 でメディアに介入しようとする、という動き自体が
 今の自民党のポテンシャルを表している

・既存メディアの自主規制と政府の介入
 民放各社でも、社内での発言、行動が制限され、
 窮屈になっている、という
 これは、問題ではあるが、独立系にとっては追い風ではないか
 例えば、テレビで、アンケート調査の回答「自民党は不要だ」という
 放送を見た自民党が、内容証明付きで抗議の文書を送った
 ザ・ワイドで森首相の退職金について、事実誤認の報道があり、
 訂正の報道をしたうえで、懲戒人事が行われた
 アメリカでは、公人に対しては何を言ってもよい
 ただし、事実の誤報は悪意があるかどうかが争点となる
 間違った報道があった場合は、訂正をすればよい
 その報道は事実誤認のある信頼のない番組としてサンクションされる
 懲戒人事は行き過ぎではないか

出来レースの総裁選
 いかにも公平な競争を装って、熱狂を呼ぼうとしているが、
 すでにある程度、水面下で根回しが済んでいるので、
 騙されないでほしい
 特に、公約は国民の我々がチェックしなければならない

・四候補の公約
 亀井、橋本は従来型の利益誘導型の政治
 小泉は構造改革財政再建、景気回復を掲げて、
 緊縮財政も謳っている
 ここで変わっても、何も変わらないだろう
 1度自民党が落ちるような人がやったほうが良いのではないか
 小泉が首相になったとしたら、経世会が主流はから外れるかもしれない
 それに、小泉おろしが起こるだろう
 自民党内で溝が深まれば、野党と近い距離間の首相となるかもしれない
 さらに、土建型、組織型選挙ができなくなるだろう

民主党への疑念
 民主が、経世会をなくした自民党、もしくは各派閥を超えるポテンシャルが
 あるのかが疑問

経世会に欠けているもの
 ガバナビリティ、統治知者としての力、が欠けている
 田中角栄にはあったと思うが、その後の竹下以降には欠けている
 利権政治だから悪いのではなく、利権の中で動いてきた人間に統治能力がない
 国家全体を見通して、長期的な戦略を立てたり、外交や軍事に関して様々な
 手を打つ能力が、田中にはあったが、経世会にはない

民主党パターナリズム
 1945年に、アメリカの民主党左派が日本に来て、GHQ主導のもと、
 大所高所から見て、日本の統治機構を作った
 別の言い方をすれば、世界でも例のない規模の壮大な実験を行った
 民主党左派でなかったら、日本国憲法9条は今のようになっていないだろう
 共和党は、アイソレーション(分離、独立)が強い


放送倫理・番組向上機構
 (Broadcasting Ethics & Program Improvement Organization、BPO)は、
 日本放送協会NHK)や日本民間放送連盟(民放連)とその加盟会員各社に
 よって出資、組織された任意団体。理事会、評議員会、事務局と3つの
 委員会[放送倫理検証委員会、放送と人権等権利に関する委員会
 (放送人権委員会)、放送と青少年に関する委員会青少年委員会)]に
 よって構成されている。
 郵政省に設置された『多チャンネル時代における視聴者と放送に
 関する懇談会』が1996年に出した報告書の中で、「視聴者の苦情に
 対応するための第三者機関を設けるべき」との意見が盛り込まれ、
 NHKと民放連が1997年5月に『放送と人権等権利に関する
 委員会機構』(略称:BRO)を設置した。
 BROのもとに第三者有識者で構成される
 「放送と人権等権利に関する委員会」(略称:BRC)が置かれた。
 2003年7月に、放送番組向上協議会と統合することで、
 現在の放送倫理・番組向上機構BPO)に改組された。
 一方、2009年7月に佐藤勉総務大臣は放送協議会総会で、
 BPOに対して独立性の低い放送業界関係者による組織のため
 「お手盛りである」といった問題点を指摘している。

スクープ 悪意の不在
 (原題:Absence of Malice)は、1981年制作のアメリカ合衆国の映画。
 シドニー・ポラック監督、ポール・ニューマン主演で情報操作による
 報道被害をテーマとしている。

自民党総裁選挙 (2021)
 「国会議員票」と「党員票」は、いずれも382票で、あわせて764票です。
「国会議員票」は、9月29日に投票が行われ、その場で開票されます。
一方、党員・党友による投票は、投票所での直接の投票や、
はがきなどで行われ、投開票日前日の今月28日までに締め切られます。
党員投票が行われるのは3年ぶりで、投票権を持つのは、全国110万4336人です。
都道府県連が集計した得票数を党本部でまとめ、382票が
いわゆるドント方式で、候補者に配分されます。
「国会議員票」と「党員票」をあわせた有効票の過半数を獲得した候補者が
新総裁に選出されます。
過半数の票を獲得する候補者がいなかった場合は、
上位2人による決選投票になります。

ドント方式
 ドント方式とは、各政党の総得票数をそれぞれ1,2,3,4・・・と自然数
 割っていき、得られた商(得票数)の大きい順に議席を配分する方式です。
 参議院衆議院比例代表選挙などに用いられています。

パターナリズム
  paternalism
 強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益のためだとして、
 本人の意志は問わずに介入・干渉・支援することをいう。
 対義語はマターナリズム
 日本語で父権主義、温情主義と訳される
 語源はパトロン(後援者)の語源となったラテン語の pater(パテル、父)