備忘録

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#0009_010427_小泉政権誕生とその展望-

#0009_2001年4月27日
小泉政権誕生とその展望-


・小泉新政権の誕生
 自民党内では小泉政権誕生で、自民党支持に戻った人が6割台半ば
 街頭インタビュー(100人)では、7割台が小泉支持
 これは相当な支持率で弱った
 小泉政権誕生で、何が実際に起こったのかを検討せず、
 ガス抜きされてしまうのではないか

・今後の小泉政権はどうなる
 小泉は、政権が取れる、と予想した時からシュリンクした
 自分が勝てるかわからない時には、不良債権、失業者手当など、
 野党も巻き込んだような論調で攻めていたが、
 自民党内で勝てる見込みがたってからは、トーンダウンした
 権力をとれない、と思っている時と、
 権力をとれると見込みがついた時とで、言動が変わる

・派閥政治は悪いものか
 政策集団、勉強会としての派閥は有意義なものであるが、
 既得権益を各派閥でどう分配するか、といった意味での派閥は不要
 最近の小泉演説は、
 自民党だけが日本を支えられます、自民党を変えられるのは自分です、
 といううたい文句だが、自民党を変えて看板を維持することに何の意味があるのか
 つまり、戦後体制の中で、既得権益を配分するシステムを持った政党、
 配分のシステムを失った自民党とは何なのか
 ただの選挙互助会となっているのでは

・メディア報道について
 ほとんど政策について報じられず、
 小泉さんの床屋、同級生などのニュースばかりで見ていられない
 これまでの公約などをまとめてネットに上げても、ほとんど見られない
 このメディア報道で、人々が騙されて、1度痛い目を見れば、
 人々の政治的な意味での成熟につながるのではないか

小泉内閣のメンバーについて
 比較的、都会地盤の人が多い
 構造改革のポイントは地方と都市への交付金の配分
 地方のからは、配分が減るのではないかと不安視する声もある
 過去の構造改革路線の失敗として、大規模店舗規制法の緩和があり、
 90年代に入って、地方に大規模店舗が増えたが、商店街が閉まった。
 その後、平成不況が深刻化して、大規模店舗も閉鎖され、何も残らなかった。
 例えば、地方の土建屋に多額のお金を配分して、箱モノを造って、
 労働力需要を惹起し、その労働者がお金を落とすようにして、
 地域経済を支える、ということが現にある、
 これをどう変えるのか、何に取り換えるのかという道筋が見えない
 小泉内閣は具体的な、オルタナティブな政策を示していない

・市場のサンクション
 海外のクールな投資家の判断によって、
 日本経済(政治)へのサンクションがなされるだろう

経世会の敗北
 従来の利益配分システムが崩れたことで、現状の議員の
 選択肢が増えた、という意味ではポジティブに受け取って良いのでは

<書籍・映画>
 なし

<所感>  2024年2月1日
 先週と同じく、小泉政権への注意喚起だったが、あまり面白いとは思えなかった。
 遠い地の国政について、離れた場所から部外者として見ている感覚で、自分の
 一票で何かが変わるとは到底思えない無力感が、いまだにぬぐえずにいる。
 自分の中では、既得権益をどうしたら動かせるのか、を考えるより、
 自由市場で競争してみたい、という好奇心の方が強いように感じる。

 印象的な文言特になし